ブログ 2011年5月


En-ichi 6月号【No.253】の紹介

 中学生の息子が、「純粋理性批判」の本が欲しいと…。
 「純粋理性批判」「カント」「哲学」かあ・・・と思っているときに、En-ichi6月号に掲載された記事「若者よ、『哲学する力』を身につけよう」が目に止まりました。


<「若者よ、『哲学する力』を身につけよう」から>

 

 私が言う哲学の意味は、物事を基本的なところから考えて、自由に批判し合って、社会でより良いコンセンサスを得ていくということです。

 

  日本人はどちらかというと批判精神を持って物事を見るのが苦手です。議論し合って、より良い結論を見つけ出そうという気持ちが日本人には欠けているという気がします。そういう経験を日本人はしてこなかったのではないでしょうか。

 

  知識の基本を問い直すような力、哲学的に考える力を子供たちに身につけさせてほしいと思います。受験には役に立たないと軽んじられてきましたが、長い人生には絶対に必要です。

 

  人を思いやる日本人の素晴らしい資質とともに、一方では議論する力が必要ではないかと思っています。

 

  知識の積み重ねだけでは、パラダイムを変えるような発想は生まれてこないのではないでしょうか。

 

 東日本大震災を境に、人々の気持ちに大きな変化が見られるといいます。そのキーワードは、「誰かのために」。義捐金、被災地ボランティア、炊き出し、などなど、対象を特定しない社会貢献に参加することが特別なことではなく、むしろ当たり前の社会に変わろうとしているように感じます。

 そういった気持ちの変化を後押しするには、哲学的に考え何が真実かを見極めることが出来るように、正に“哲学する力”が求められているように感じます。


 「誰かのために」生きようとする心と“哲学する力”とが相まって、人々の気持ちとものの見方・考え方に変化が生じた時、大きな時代の節目になるであろうと思います。

 

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心肺蘇生法の講習を受けました。

第一製薬発行「心肺蘇生法ABC+D」カード
第一製薬発行「心肺蘇生法ABC+D」カード

 未曽有の災難に見舞われた東日本大震災。そして、未だ収束の目処が立たないどころか、その惨状が次第に明らかになり、深刻度が増しつつある福島原発事故。毎日が死と隣り合わせの様な毎日で、ともすると悲観的な思いに襲われそうです。

 しかし、被災地の真っ只中でも、いや、被災地の真っ只中だからこそ、そこで暮らす人々は生命の尊さを実感し、皆、懸命に生きているいらっしゃいます。

 一方で、大きな被害の無かった地において、悲惨な事件や事故は後を絶ちません。また、少子高齢化は依然として進み、より一層の互助の精神が求められ、市民一人一人の社会参加が重要となっています。

 そんな中、民生委員を対象とした救急救命講習が行われ、私も参加してまいりました。

 

 講習では、AEDを用いた心肺蘇生法について学び、人形を用いての実技も行ないました。
 心に残った事を幾つか列挙します。

 

 ●救急車が到着するまでの時間(平均6分間)の救命処置が極めて重要。

 ●胸骨圧迫(手動ポンプ)により、心臓が止まった人の脳に酸素を送り続けることが重要。

 ●胸骨圧迫は決められたやり方がある。※乳首と乳首の真ん中を1分間に100回のリズムで、胸が4~5cm沈むように押し続け、疲れたら別の人と交代する連携が重要。

 ●AED(Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器)はあくまでも補助器である。

 ●AEDの電気ショックは、これによって蘇生させるのではなく、痙攣した心臓の動きをリセットして正常の動きになるように助けること。


 心肺蘇生法について詳しいことをお知りになりたい方は、こちらのサイトが参考になります。

 

【Wikipedia:心肺蘇生法】

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E8%82%BA%E8%98%87%E7%94%9F%E6%B3%95

 

【View hallow:知ろう心肺蘇生法】

http://www.xhotzone.net/vh/vh08061602.php

 

【広瀬歯科医院:胸骨圧迫】

http://homepage2.nifty.com/ireba/kyoukotualtupaku.html


 講習では、マウス・トゥ・マウス人工呼吸についても触れましたが、5年に一度の見直しによって変更があるかもしれない旨の説明がありました。

 その点について、現在は、どの様な動きになっているのだろうと思い、ネットで検索してみましたら、マウス・トゥ・マウス人工呼吸によって胸骨圧迫が中断してしまうので、マウス・トゥ・マウス人工呼吸無しの心肺蘇生法の有効性を説く動き(下記のサイト参照)もあるようです。

 

【PUSHproject:胸骨圧迫のみの蘇生法について】

http://osakalifesupport.jp/push/course.html

 

【シナジー:日本が世界を導く心肺蘇生法の新しい流れ】

http://syg.co.jp/public/jcs_ps3rd/index03.html

 

【アライブ!サプリメントカフェ:心停止で人が倒れたら胸骨圧迫を。マウス・トゥ・マウス人工呼吸は不要】

http://www.rda.co.jp/topics/topics2558.html

 

 一人でも多くの生命が救われることを願ってやみません。

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先生は“天職”

 今年のGWは、一泊二日だけ、福島県いわき市に行ってきました。


 小学校の先生をしている姪から、3月11日の話を聞きました。
 そのときは、丁度、下校班で整列をして点呼をとっている時だったそうです。 
 一人足りなくて、地震の真只中、揺れる校舎の中を探しに行くと、教室の中で机の下に潜り込んでいる児童を発見。その後、一緒に外へ出ようとしたら、玄関のところで校舎と地面の境目に段差が生じてきていて、本当に恐ろしかったと言っていました。

 

 姪はいつも、「先生は“天職”」だと話しているそうです。

 

 多くの試練に遭っている福島の只中で頑張る姪の姿に、感銘を受け、希望を感じました。

 命懸けで子どもたちを護り、親身になって教え育んでいる先生がいる限り、福島も、東北も、日本も大丈夫!

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