「道徳の教科化」を契機に、“しあわせの国 日本”を

 「軍国主義を助長した修身を復活させてはならない」などの反対理由から、道徳教育が正式な教科とはならずに見送られてきたといいます。

 

 1970年の1万1765人をピークに交通事故による死者数がうなぎ上りに増え続け、かつて“交通戦争”と言われた時代もありました。しかし、2012年は4410人と過去12年連続で減少しています。

 交通事故による死者数が減少する一方で、自殺者数は2012年には2万7766人と3万人を下回ったものの、これは実に15年ぶり。統計上、自殺として扱われていないケースも含めると、その実数は10万人という見方もあると聞いたことがあります。


 日本では銃弾が飛び交う戦争は行われていないものの、過去35年間で100万人近くもの人々が自ら生命を絶ち亡くなっています。

 一方、一昨年、国王のご来日と国民の95パーセントが「自分は幸福」と感じていると云われ話題となったブータン王国。私たちに幸福とは何かと考える良いきっかけを与えてくれました。


 「道徳の教科化」によって教育現場や親や子がどのように変わり、果たしていじめが減るのか否かはわかりませんが、「生き方の座標軸」を提示することで、「生きるとは」「幸福とは」等と真摯に向き合い、本当の幸福へと歩を進めるきっかけになるものと期待します。


 日本人が置き去りにしてきてしまった大切なものを取り戻して、しあわせの国 日本 を実現したい。