「小1プロブレム」に思う。

 いよいよ明日は小学校の入学式。

 一昨年は四女、そして昨年は三男と、我が家では小学校に入学が続きました。

 我が家の子供たちが通う保育園では、先代の園長先生のときから躾に力を入れていて、保育園の卒園式のときも、小学校の入学式のときも、お行儀の良さに定評があります。

 かと言って、変に大人びているわけではなく、家庭では思いっきりやんちゃぶりを発揮しています。

 公的な場と、私的な場とでの、立ち居振る舞いを心得ているのでしょうか? それとも、先生の言うことをよく聞き、しっかりと行動できるように教育されているのでしょうか?

 本当のところはどうなのかわかりませんが、いわゆる「小1プロブレム」は起きていない様ですので、ありがたいことです。

 

 産経ニュースによると、「小1プロブレム」は決して特異なことではなく、しかも容易に解決できない問題であるといいます。


 東京都教育委員会が行った平成22年度の調査では、都内の小学校の校長の18・2%が「発生した」と回答、決して特異なことではないことが明らかになっている。

 東京都教委の調査によると、小1プロブレムが発生した時期は4月が71・8%で最も多かった。発生した学校では、調査時点(平成22年11月)でも56・7%が「収まっていない」と回答。容易に解決できない問題であることが浮き彫りになった。

 <「小1プロブレム」に保護者は… 子供の「できる」を認める msn 産経ニュース 教育 から引用>

 正直なところ、保育園に頼りっきりと言っても過言ではないのですが、PTA会長をさせていただいていたときから、小学校に入学後は家庭教育も充実させたいと思い、様々な本を教材に選んでは試行錯誤を続けています。

 その中の代表的な教材の一つが「みんなのためのルールブック(写真)」ですが、現在は、このブログで以前に紹介させていただいた野口芳宏先生の著書『音読・道徳教科書 日本の美しい言葉と作法』を教材としています。

 

 やり方は、毎日、夜9時半に家族全員が集まり、教材を順番に音読したり、一日の出来事を報告し合ったりといった、いたってシンプルなものです。

 これは、以前に、百瀬創造教育研究所の百瀬昭次先生から「家庭ゼミナール」というのを教えていただいたのがきっかけです。

 百瀬先生とのご縁は、私が学習塾の塾長をさせていただいた時に、塾生の動機付け教材として「君たちは偉大だ」という著書を採用し、ご講演を依頼したのがきっかけでした。

 百瀬先生の理想とする「家庭ゼミナール」には程遠いかも知れませんが、家庭における子女教育の重要性は、年々強く感じています。

 

 TVゲームもパソコンも無い時代。外で一日中遊び呆けながら、年長者の下、味噌っかすで大目に見られて可愛がられたり、自分が年長者になると年少者を可愛がったりといった、おおらかな時代に育った私たちの時代とは大きく異なる時代に生きる現代の子供たち。

 更に、少子化が叫ばれる今の時代。大勢の兄弟姉妹の中で揉まれている我が家の子供たちを見ていると、兄弟姉妹のありがたさをしみじみと感じています。

 

 親が何だかんだ言うよりも、お兄ちゃんお姉ちゃんが言う一言の方が効果がある子供たちを見ていると、あえて親が教育する必要は無いのかも知れませんが、親子間における何らかの家庭的伝統(と言っては大袈裟ですが・・・)を立てられたならと願いながら一日一日を過ごしています。