親教育「スター・ペアレンティング」 子育てのスキルに5つのポイント【msn.産経ニュース】が目に止まって

 “モンスターペアレント”という言葉が言われ出してからどれくらいの時が経っているでしょうか?

 私が地元小学校のPTA会長を務めさせていただいたとき、幸いにも、そのような保護者の方は見られませんでした。むしろ、皆さん協力的で、運動会等の行事のときには感動することもしばしばでした。“モンスターペアレント”とは正反対に、“スターペアレント”だなあと思い、入学式の際の挨拶では、新しくPTA会員となられる保護者の方々に「スターペアレントとして…」などと話したこともあった様な???

 

 今朝は、産経新聞朝刊の“スター・ペアレンティング”の文字に、懐かしく思い出してしまいました。と言っても、まだ数年前のことですが。

 

 さて、産経新聞では“スター・ペアレンティング”について次のように紹介しています。

 

<以下、記事からの引用文>

 

 「親教育」は、米国で親教育者として活躍するエリザベス・クレアリーさんが提唱。心理学の理論を取り入れた独自の親教育プログラム「スター・ペアレンティング」を開発し、日本でもさまざまな具体例を盛り込んだ訳本『叩(たた)かず甘やかさず子育てする方法』(築地書館、2520円)が出版されている。

 

 こうした親子関係を築く「スター・ペアレンティング」は、(1)問題をさける(未然に防ぐ)(2)良い行動を見つけ出す(3)感情を認める(4)限度を設ける(5)新しいスキルを教える-という5つのポイントで構成。0~12歳の子供を対象としており、個々の年齢や発達段階、状況、感情に合わせ、その都度最適な対処法を考えていくプログラムだ。

 

 戦後、核家族化が急速に進み、地域社会のつながりも希薄になり、伝統的な日本の子育て事情も変化。物があふれ、『自由』という思想も広がった。さらに、いじめや不登校なども深刻化するなど親自身が育った時代とは大きく異なり、「子供を取り巻く環境は欧米と同じ状態に変化した」と田上さん。親が子育てのスキルを学ぶという「親教育」が進む欧米のプログラムに着目したという。

 

 「何度言ったら分かるの!」という言葉を耳にするが、田上さんは「何度言っても子供が分からないのはメッセージが伝わっていない証拠。うまく伝えるスキルを学び、一緒に成長してほしい」と話している。


 全文はこちら

http://sankei.jp.msn.com/life/news/110601/trd11060108060000-n1.htm

 「何度言っても子供が分からないのはメッセージが伝わっていない証拠。うまく伝えるスキルを学び、一緒に成長してほしい」

 この言葉に、痛く納得してしまいました。

 

 大人同士でもコミュニケーションをはかり、メッセージを伝えること、特に伝えたい真意を伝えることは簡単ではありません。信頼関係が深まっている間柄ならまだしも、信頼関係をこれから築いていこうとする間の場合は些細な事でも誤解が生じやすく、なおさらだと思います。

 親と子の関係においても、昨今のニュースを見ていると信頼関係が揺らいでいる、或いは築けないでいる様に思います。

 

 保護者会やPTA活動後に一段と盛り上がる井戸端会議。人には言えない失敗談や今さら人には聞けない話題に、こういったスキルを学んで身に付けたものが自然な形で加わることで、次第次第にシェアされ、地域や社会の教育力もアップしていくのかもしれません。

 

 ■サイト<STAR Parenting>

http://starparenting.jp/index.html